Pluginの実験


ドラゴンボーン作成

Baji's Bone 用のPluginが完成しましたので、その整合性や実際の使用感などを確認するためにドラゴンのボーンを作成してみました。

サンプル骨格
まずボーンを作成するに当たり、その骨格をどのようにするのか悩みました。
まず参考にしたのがティラノザウルスの骨格標本です。
ただし、これだと手が非常に貧弱になってしまいます。そこで、腕は犬の骨格を参考としました。

肩甲骨はどうするの?
ここで気になったのは肩甲骨の形状です。つまり四足なのか二足歩行なのかによって肩甲骨の形状は大きく異なるのです。
もっとも、この問題はその箇所に翼があることに気が付き、どうでも良いことにきがつきました。(あはははは)

ティラノは足長
ティラノザウルスって意外に足が長いんですよね。しかも、ふとももは異状に太く、ひざから下が細い。しかも馬のように爪先立ちをしています。これはティラノザウルスは非常に足が速かったことを意味します。

しかし、これは不思議ですよね。
だって、どう見ても体重は像並みに重そうですから、そんな巨体が馬のように走るのですよ。しかも二本足で、これは変です。
カモシカのような足をした像なんて想像できますか?

身長5m体重3tの人間
数学に強い方には当然のことですが、長さと重量の関係は3乗に比例します。
つまり身長が2倍だと体重は8倍にもなる訳で、例えば人間の身長が3倍の5mになると体重は27倍の1.6tにもなります。プロレスラーなら3tにもなりますね。

ところが、その体重を支える骨の断面積はどうでしょう。
身長が3倍のとき、体重が27倍にも増えたのに対して骨の強度を表す骨の断面積は9倍にしか増えていません。

立ち上がれない巨人
つまり、巨大になるにつれ、その体重を支える骨の強度は不足します。さらに、同様の理由から筋肉の強度を表す筋肉の断面積も小さくなり、結果、筋力は2乗倍に小さくなってしまいます。

結論として、恐竜が人間と同様の構造をしていたのなら、体重が数トンもある肉体を爪先立って走らせることどころか、立ち上がることさえ出来ないかもしれないのです。

だって、もし3倍だとしてもあなたは自分の体重の2倍の荷物を背負って走ることができると思いますか?
まだまだ謎の多い恐竜。さて、この謎はいつ解明してくれるのでしょうか。私としては大変気になることのひとつですね。

画像を直接、もしくはカーソルキーで左右に動かしてみて下さい。

大腿部には簡単ではありますがギミックを仕込んでおります。
ふとももの後ろから臀部にかけての筋肉を適当(いいかげん)に再現してみました。この部分はおそらく鳥のそれと同じだと思いましたので、この筋肉はふとももを動かした場合だけでなく、ひざから下を動かした場合も変形するようにしてあります。

また、一応ひざにもギミックを仕込んでありますが、足首はそのままです。
その違いはお座りのボーズの際に見比べることによって分かると思います。
逆説的に言えば従来型のボーンでは足首のようにホースがクニャっと曲がったような関節しか表現はできなかったということになりますね。

DRAGON SHAVER
しりーず